暑さ指数なんてものがあるらしい

 暑さ指数とはこんなものだ。暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ?湿度、 ?日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ?気温の3つを取り入れた指標です。このサイト 同じサイトに歴史がある。暑さ指数(WBGT)の歴史

●1954年(昭和29年)

アメリカのYaglouとMinardが暑さ指数(WBGT)を提案。

アメリカ・サウスカロライナ州パリスアイランドの海兵隊新兵訓練所で、熱中症のリスクを事前に判断するために開発されました。パリスアイランドは湿度が高い上に、海兵隊の訓練は厳しく、訓練中は服装や装備にも厳しい制約があったために、熱中症になりやすかったことが暑さ指数(WBGT)の提案につながったようです。

●1975年(昭和50年)

ASCM(アメリカスポーツ医学会)が暑さ指数(WBGT)を用いた長距離走の指針を公表。

暑さ指数が28℃以上の場合は、10マイル以上の長距離走を禁止するというものでした。

●1982年(昭和57年)

暑さ指数(WBGT)がISOにより、国際基準として位置づけられました。

●1994年(平成5年)

(財)日本体育協会が「熱中症予防の原則およびガイドライン」を発表し、スポーツ活動中の熱中症事故予防に関する呼びかけを始めました。

●2006年(平成18年)

環境省熱中症予防情報」サイト開設、web上で国内各地の暑さ指数(WBGT)の情報を提供する仕組みを、本格的に運用開始しました。 そのガイドラインによれば

WBGT31℃以上では、特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合は中止すべき。

WBGT28℃以上では、熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。

運動する場合には、頻繁に休息をとり水分・塩分の補給を行う。

体力の低い人、暑さになれていない人は運動中止。 となっている。

 先日マラソンの出発時間は6時とかなんとか言っていたが、WBGTはいくらになるのだろうか?気象台の測定情報ではなく、走路上のデーターで評価するべきでしょう。いまなら出来るのですが。時間の長い競歩はどうするのでしょうか?

 この指標は国際基準になっているらしい。出場選手は必死でデーターを探すだろう。もし殺人的な状態だと認識すれば棄権続出でレースにならない。そうなっては問題だから真剣に検討するべきだ。

 一番確実な解決方法は実施地域を変えることだ。北海道のオホーツク沿岸、ここなら涼しい。確実に実施できる。道路舗装を大規模にやり代えるよりはるかにいいと思うが。