ちいさな、ちいさな、男の子とお父さんの物語−どさんこじーじの2018北海道の旅 - ゆうわファミリーカウンセリング新潟 臨床心理士・赤坂正人 新潟市西区     

 露天風呂から上がって、いすで涼んでいると、3歳くらいのちいさな男の子とお父さんがやってきました。

 男の子は服を脱ぐと体重計にのります。

 そして、おとうさん!たいじゅうがふえた!とお父さんに報告します。

 お父さんが、そうか!と喜ぶと、男の子は、9がいっぱいだ!といいます。

 お父さんが、9がいっぱい?と戸惑っていると、男の子は、1999だ!と自慢をします。

 男の子はさらに、きのうは2001だったんだよ、きょうは9がいっぱいで、すごい!といいます。

 お父さんは、うーん?とうなりながら、体重計のところにやってきて、○○くん、19と20はどっちがおおきいか、わかる?と聞きます。

 男の子は、わかんないけど、9があるから、19かな?とやや自信なさげに答えます。

 お父さんは、じゃあ、20までかぞえられるかな?かぞえてみよう!といいます。

 男の子が、1、2、3、4、…と数えはじめます。

 13、14、15、えーと、16、えーと、18、えーと、20、できた!とうれしそう。

 でも、お父さんが、17と19がまいごになっちゃったね、といいます。

 男の子は、まいごになっちゃった!、といいます。

 お父さんは、タオル1枚で前を隠しただけの姿だったので、じゃあ、おふろのなかでもういっかい20までかぞえてみよう、と男の子にいって、二人で露天風呂のほうに行きました。

 おおらかなお父さんと素直な男の子。

 いい町です、東川。