スリランカ その6 ( 旅行 )
北海道より小さい島に8件の世界遺産があり、今回はその内の6か所を訪れた。
中で最も名高いのがこのシギリヤである。
シギリヤロックと呼ばれる地上高200m、楕円形の風呂桶みたいな形の一枚岩が、平原の中に忽然と聳えてゐる。
ただ林になってゐるだけで何もない平原と云ふのは日本にはないので、それだけでかなり異様な風景だ。このためかなり遠くからでも遠望できる。
岩の周囲は堀(今でもワニが棲むと言ふ)や庭園跡などに囲まれており、石段で徐々に岩の直下へ近づく。
そこからは足場のやうな鉄の階段が続き、殆どがオーバーハングの絶壁を登って行く。
途中の回廊のやうな場所で、シギリヤレディーと云ふ有名なフレスコ画の壁画が見られる。
写真で中腹あたりのオレンジ色の帯状の部分は人口の構造物(塀)で、この内側に壁画がある。
しばらく登ると平らなテラス状の広場に着く。ここには巨大なライオンの前足の彫刻があり(頭部は失はれた)、恰好の休憩場所である。
ここから更に急な鉄の階段を上って頂上に着く。ここには5世紀頃の王様のかなり大きな宮殿跡があり、何となくマチュピチュを連想させる。
たった2段の石段があり、ガイドによるとここに着くまでの階段の総数は1,002段で、最後のこの2段を登って記念写真を撮るのがコースなんださうだ。
片道1時間程度だったが、同行の4歳児もちゃんと登り切った。