☆有償ボランティアの視座(三浦半島) - 松下啓一 自治・政策・まちづくり

 食べ過ぎで、腹を壊した。しかも夫婦そろって。明らかに食べ過ぎなのだろう。悪いものを食べたのかと考えたが、痛みがないので、食あたりではないようだ。

 だから、この日は、大学に行けず、その分、ラインのやり取り。活発なやり取りで、活動準備は、滞りなく進んでいるようだ。ラインは本当に便利だと思う。

 夕方から、コンサルタント会社の人たちと打ち合わせ。家の近くを会合場所にしておいてよかった。行きつけるか心配したが、話が面白く、かつ理解が早いので、あっという間に1時間がたち、腹の具合は忘れてしまった。学生たちの出番をつくるきっかけになるような話で、うまく進むといいと思う。 

 そんなことで、この日は動きが取れないので、本の執筆作業。22冊目は、有償ボランティアである。

 改めての問題提起は、しばしば、「有償ボランティアはボランティアなのか」という議論の立て方が行われ、そこから有償なものは、ボランティアではないということになる。たしかに、ボランティアを「他者への愛」(altruism)を基本とするものと考えれば、ボランティアに有償性を持ち込むことは、ボランティアを冒涜するものだという議論もできる。

 

 しかし、ボランティアを政策論で考え、ボランティアは、社会を豊かにするツールのひとつと考えると、有償を誘因に社会貢献活動が活発になれば、それはそれでよいということになる。

 つまり、有償性が、ボランティアのよさを減殺するのか、あるいは後押しするのかがポイントであるというのが、有償ボランティアを考える視座となる。締め切りがないので、気が楽かと思ったら、逆で、むしろ話がどんどん広がり、有償ボランティアの総合的研究みたいになってきた。

 今日は、学生たちと、焼津に、お願いやら、挨拶やら、下話に行く。楽しみだ。