ガハハ・・ 1-10 どっち も ドッチ 1 - 十の想ひを一言でのべる

夕方 釣り場を覗くと親分いつものところで 釣りをしていた「 ドナイ?」「 なんや ハナチャンかいな (釣りの 道具) 持って来てへんのんかい 」私は ( 釣りは) 午前中に終えた今日の締めくくりは親分の釣りの見物これで 一日を終了させるのであるギャラリーとして 後ろに坐った イメージ画像対岸では 少年クラブチームが野球の練習している監督 や コーチ の 熱心な指導の声ギャラリーの若い母親達の黄色い歓声少年達の元気一杯の姿・・が ときおり 風に乗ってやってくるなんと 健全な光景・・と 誰もが そう想うであらうとは 雖も頑是無い子も存る練習に洩れた ( 小学生 ) 4、5名の 少年達退屈に辛抱出来なくなったか 河べり を ウロウロ しだしたのである完全に 『 ダラケ 』だらけきった様子である案の定釣りに 関心を向けて来た親分の向う正面に立って 足下の ウキ を 覗いているウキ の周りに

少年達の影が映る「 魚が 逃げるから あっちへ行ってくれ 」・・と 親分子供のてまえ 優しく諭(サト) したところが 退屈を持て余している少年達である言うことなぞ きくものか業を煮やした親分「 コラッ あっちへ行け !! 」ところが 然しそんな程度の恫喝なぞに怯むものか「 オッサン の 河か ! 」・・と なまいき に少年達 親分の ウキ に めがけ 石を投げ始めた退屈の鬱憤をここで発散させているのである 物語は この 位置・・イメージ画像観るに見かねた私「 監督やコーチは おらんのかア !! 」「 子供らが 石を投げて 釣りの邪魔をしとるぞー !! 」・・と 怒鳴ったこちら側からは 監督やコーチの姿は見えない少年達は 監督に呼び寄せられて 叱られている然し その言葉は聞き取れやしない而して少年達 すごすごやって来た帽子を脱いで 全員が謝りに来たのであるそして「 すいませんでした

」・・と 頭を下げたやれやれ真っ先に駈けつけ挨拶すべき者が来ない彼等は 己の立場というものを 認識していないどっち も ドッチ「ホソ」 北側には 少年野球のグランドが 7ヶ所 在るこれ等のグランド少年野球クラブチームの大人達が 河川敷の葦原を開墾して 作ったものである正規の物ではない河川敷公園としての 正規のグランド は ホソ を挟んで南側 にサッカー場/ラグビー場 野球場 テニスコートがありちゃんと 駐車場も 整備されている河川敷公園は 皆 の憩いの場所誰がいつでも来て楽しめる場所なのであるお互いが 最低限のマナーを守って 楽しむものと 私は そう認識している少年野球クラブチームの大人たち正規のグランドでは 毎週の土・日 に 自分達が専有出来ない これじゃあ足らない『 だから 自分達専用のグランドを作った 』・・と いうのが 彼らの本音なのであらう釣り人は11月から3月の 冬場 葦が枯れ

ている期間は 対岸の 河渕の葦を刈り採って葦原側に 釣り場を移動するのであるコンクリートの土手からの釣りは 北風の所為で寒くて出来ないからだ4月になると 釣り人は 元の コンクリートの土手に釣り場を戻す葦は新芽をふき 刈り取った場所を塞ぐ雨が降る季節頃には自然と元に戻るのである毎年それを繰り返しているのである・然し『冬場だけ チョットの間 だけ 』・・やから『 子供達の為 』・・だから・・と如何に理窟をつけてもいずれも手前味噌身勝手なものでしかない野球や釣りに無縁な一般の人達にとっては「 どっち も ドッチ 」・・なのである・次回 ガハハ・・ 1-11 どっち も ドッチ 2に 続く前回ガハハ・・ 1-9 暑さでひっくり返った親分に 戻る